HOME/MAGAZINE/イベント・レポート
イベント・レポート公開 2026.10.18

内定式にピックルボール|インフォマートの事例

内定式にピックルボール|インフォマートの事例

インフォマートは、内定式にピックルボールを取り入れ、内定者と社員の交流を実施。公式発信をもとに、採用担当者が確認したい企画・運営の論点を整理します。大切なのは、競技より交流の目的を先に決めることです。

この記事でわかること
  • 競技の勝敗より、内定者と社員が話せる機会を企画の中心に置く。
  • 運動以外の参加方法も用意し、誰もが交流できる進行を考える。
  • 満足度だけでなく、新しくできた接点や残った不安を振り返る。

内定式にスポーツを取り入れる

株式会社インフォマートは、10月1日の内定式にピックルボールを取り入れ、内定者と社員が交流したと公式Xで紹介しています。

同社の公式X投稿では、今回初めて内定式にピックルボールを取り入れ、社長をはじめとする社員が内定者と交流したことを伝えています。本稿では、この公表内容をもとに、人事・採用担当者が自社の交流企画を検討する際の論点を整理します。

ピックルボールを内定式に組み込むときに考えたいのは、競技をすること自体を目的にしないことです。誰と知り合ってほしいのか、どんな話を持ち帰ってほしいのかを先に決めると、プログラムの選び方が具体的になります。

入社前の交流で何を目指すか

公式に確認できる同社の内定者研修の目的は、仲間への理解を深め、入社前の不安を減らすことです。

インフォマートの採用サイト「教育制度」では、内定者同士の関係づくりと、入社前の不安解消を内定者研修の目的として紹介しています。これは同社の研修制度全般の説明であり、今回のピックルボール企画による成果を示すものではありません。

内定者交流とは、入社前の参加者が同期や社員と接点を持ち、互いのことや働く環境への理解を深めるための取り組みです。式典に交流の時間を組み込む場合も、会社説明や質問の機会を残し、スポーツが得意な人だけに発言や交流が偏らない設計が必要です。

編集部の提案として、目的は「全員が楽しむ」だけで終わらせず、「初めて話す同期や社員との接点をつくる」「入社前に質問できる相手を知る」など、振り返れる形にするとよいでしょう。

交流を中心にどう組み立てるか

編集部は、説明・体験・対話を組み合わせ、相手が固定されない進行を提案します。

以下は他社が検討するための企画案です。インフォマートが実際に採用した当日の進行表ではありません。

  1. 最初に交流の目的と、無理なく参加できる方法を共有する。
  2. 用具の扱い方と安全上の注意を案内し、打ち合う体験から始める。
  3. 内定者同士、内定者と社員など、組み合わせを変えて交流する。
  4. 待ち時間や休憩に、自己紹介や仕事について話せる機会を設ける。
  5. 最後に印象に残った出会いや、入社前に知りたいことを振り返る。

勝敗を中心に据えると、経験者と初心者の差が目立つ場合があります。採用交流が目的なら、順位よりも会話の機会を優先する選択肢があります。進行役には、話しかける相手に困っている参加者を支える役割も持たせます。

参加しやすさと運営を確認する

運動をしない参加方法、会場の使い方、役割分担を準備段階で確認します。

体調や運動への不安を理由に参加しづらい人がいないかを考え、見学や会話中心の参加も選べるようにします。参加形態や競技の出来が採用評価につながると受け取られない案内も大切です。健康上の事情を全員の前で説明することを求めず、必要な配慮は個別に相談できる窓口を設けます。

  • 会場:移動、着替え、休憩、説明を行う場所が確保できるか。
  • 進行:体験指導と交流の進行を誰が担当するか。
  • 用具:必要数、貸出範囲、服装・靴の条件を会場に確認したか。
  • 安全:当日の中止判断、けがや体調不良時の対応担当を決めたか。
  • 撮影:撮影・採用広報への掲載について、本人の意思を確認する手順があるか。

費用は、会場、用具、指導・運営、移動、必要に応じた撮影などの項目に分けて確認します。今回の事例の予算や費用対効果は確認できていないため、相場や削減効果の根拠には用いません。

効果はどう振り返るか

満足度に加え、実際にできた接点と、残った不安を確認します。

編集部の提案として、終了後は「初めて話せた相手がいたか」「社員に質問できたか」「次回の交流で知りたいことは何か」を尋ねます。自由記述で、参加しづらかった点や休憩・説明の不足も拾うと、次回の改善につなげやすくなります。

参加人数や写真の盛り上がりだけで、内定辞退の減少や組織への定着を証明することはできません。継続的なフォローの一部として評価し、企画の目的と確認できた結果を分けて記録します。

よくある質問

競技経験だけで判断せず、交流の目的と参加方法から検討しましょう。

競技経験がない内定者にも向きますか?

経験の有無だけでは判断せず、説明や体験の時間、運動をしない選択肢、必要な配慮を含めて検討します。全員が同じ速さで上達することを前提にせず、交流の機会を設計しましょう。

内定式全体をスポーツに置き換えますか?

置き換える必要はありません。式典や会社説明に、体験と対話の時間を組み合わせる案から検討できます。会場で実施できる内容や移動負担も確認します。

問い合わせ前に何を整理すればよいですか?

目的、予定人数、希望時期、開催エリア、予算の考え方、社員の参加範囲、運動以外の参加方法を整理すると相談が進みやすくなります。未確定の条件は未確定のまま共有し、優先順位を相談してください。

まとめ

内定式でピックルボールを使うなら、入社前の関係づくりを軸に考えましょう。

競技の勝敗に加え、同期や社員と話せる機会を設計することが重要です。

参加しやすさと安全、運営の役割分担を準備し、終了後に接点や不安の変化を振り返ります。

自社の目的や参加者に合わせた内容から、具体的な企画を検討してください。

PICKLYへ企画・運営を相談する

この施設をシェア