
ピックルボールコートの新規オープンで、開業90日前から開業30日後までに何をどの順で告知するかを時系列でまとめました。結論は、工事中から「予約できる状態」を先に作り、開業日より前に初心者会の予約を埋めることです。
- 新規オープンの告知は「開業日の発表」ではなく、90日前からGoogle・掲載サイト・SNSに「予約できる状態」を先に作る作業です
- 開業30日前のプレオープン体験会と初心者会の先行予約が、開業初月の稼働を決めます
- プレスリリースは「県内初」「テニスコート転用」など1行の切り口があれば地方紙・専門メディアに載る可能性があります
ピックルボールコートのオープン告知はいつから始める?
オープン告知は開業日の90日前から始め、「場所と日程を知らせる」のではなく「予約できる状態を先に作る」ことを目標にします。開業日に合わせて発表すると、初めての人が「行ってみよう」と思ってから予約するまでの時間がなく、開業初月のコートが空いたままになります。
日本のピックルボール競技人口は約33万人、「興味がある」と答えた潜在層は約1,189万人です(2026年3月時点・株式会社ピックルボールワン「日本のピックルボール市場調査2026」)。新しいコートを待っているのは経験者より「やってみたい人」で、この人たちは開業前から「近くにできるらしい」という情報で動きます。
全体の流れは次のとおりです。
時期 | やること | 目標 |
|---|---|---|
90日前 | Googleビジネスプロフィール登録、公式SNS開設、施設情報の8項目を確定 | 検索したら出てくる状態 |
60日前 | コート検索サイトに「◯月◯日オープン予定」で掲載申請、公式サイト・予約ページ公開 | 予約できる状態 |
30日前 | プレオープン体験会の募集、初心者会の先行予約開始、プレスリリース配信 | 開業初週の枠を埋める |
当日〜1週目 | オープン投稿、来場者の投稿を促す、取材対応 | 「開いた」ことを広める |
30日後 | 初月の数字を見直し、枠・料金・告知を調整 | 2か月目の稼働を作る |
90日前|検索したら出てくる状態を作る
90日前にやるのは、Googleビジネスプロフィールの登録、公式SNSの開設、施設情報の確定の3つです。この3つが無いと、60日前以降の告知が「どこを見ればいいか分からない」状態で流れてしまいます。
- Googleビジネスプロフィール: 施設名・住所・カテゴリ・営業時間・写真を登録し、「開業予定日」を設定します。開業前でも登録でき、地図検索で「ピックルボール」と調べた人に出るようになります。カテゴリは「スポーツ施設」「テニス場」など近いものを選び、説明文と投稿に「ピックルボール」を入れます。
- 公式SNS: InstagramとLINE公式アカウントを開設し、プロフィールに「◯月◯日オープン予定」「予約開始は◯月」を書きます。投稿は工事の進み具合、ラインを引いた日、ネットが届いた日など「できていく様子」で十分です。
- 施設情報の8項目: 施設名(公式表記)・住所と最寄駅・営業時間・面数と屋内外・1面1時間の料金(平日昼/平日夜/土日)・レンタル・初心者会とオープンプレーの予定・ひとり参加の可否。この8項目を1枚にまとめ、以後すべての告知で同じ表記を使います。
施設名は、この時点で検索しやすい形に決めておきます。「◯◯(地名)ピックルボールコート」のように地名と競技名が入っていると、開業後の検索で見つかりやすくなります。
60日前|予約できる状態を作る
60日前には、コート検索サイトへの掲載申請と、公式サイトまたは予約ページの公開を済ませます。掲載サイトは申請から公開まで数日〜数週間かかることがあるため、開業の2か月前に申請しておくと、開業時には出そろいます。
- コート検索サイトに掲載申請: 「◯月◯日オープン予定」と明記して申請します。無料で掲載できるサイトから順に、できれば全部に載せます。申請時の情報は90日前に確定した8項目をそのまま使います。
- 予約ページの公開: 開業日以降の枠を予約できる状態にします。予約システムを導入しない場合でも、LINE公式アカウントやフォームで「仮予約」を受けられる状態にしておきます。
- 公式サイト: 1ページで構いません。8項目・地図・予約方法・SNSへのリンクがあれば十分です。
この段階で初心者会・オープンプレーの曜日と時間を決めておくと、30日前の先行予約がすぐ始められます。「毎週◯曜19時は初心者会」のように固定枠にしておくのが基本です。
30日前|開業初週の枠を埋める
30日前にやるのは、プレオープン体験会の募集、初心者会の先行予約、プレスリリースの配信の3つで、ここで開業初週のコートを埋めます。
プレオープン体験会
開業の1〜2週間前に、無料または低額(500〜1,000円程度)の体験会を2〜3枠開きます。目的は3つあります。スタッフが受付〜進行の流れを本番前に回すこと、参加者の写真(許諾を取ったもの)を開業告知に使えること、参加者に開業後の初心者会を予約してもらうことです。定員は1面4〜6人、90分で、ルール説明10分 → ラリー20分 → ミニゲーム50分 → 次回案内10分の進行で回します。
初心者会の先行予約
開業後1か月分の初心者会の枠を公開し、予約を受け付けます。告知には「初めての方・経験3回以内の方向け」「お一人での参加歓迎」「パドル・ボールは無料でお貸しします」「当日の流れ」を必ず書きます。体験会の参加者にはその場で次回を案内します。
プレスリリース
プレスリリースは「地域に新しいピックルボールコートができる」だけでは載りません。記者が見出しにできる1行が要ります。
載りやすい切り口 | 例 |
|---|---|
地域で初 | 「◯◯県初の屋内専用コート」「◯◯市内で初めてのピックルボール専用施設」 |
転用・再生 | 「使われなくなったテニスコートをピックルボール4面に」「倉庫を改装」 |
数字 | 「県内最多の◯面」「1時間1,000円台から」「駅徒歩3分」 |
地域・人 | 「元テニスコーチが地元で開業」「商店街の空き店舗に」 |
初めての人向け | 「毎週初心者会を開催」「手ぶらで来られる」 |
配信先は、プレスリリース配信サービス(有料)、地元の新聞・テレビ・ラジオの情報提供窓口(多くは無料で受け付けています)、ピックルボール専門メディア、市区町村の広報担当です。配信の2〜3週間後に開業日を設定すると、記事化が開業に間に合います。
開業当日〜1週目|「開いた」を広める
開業当日からの1週間は、「開きました」の投稿と、来場者に投稿してもらう仕掛けの2つに集中します。施設からの発信より、来た人の投稿のほうが「行ってみよう」につながります。
- オープン投稿: 外観・コート全景・受付・更衣室・最寄駅からの道案内を、写真または短い動画で。「初心者会は毎週◯曜19時」「予約はプロフィールのリンクから」を毎回添えます。
- 来場者の投稿を促す: コート脇にフォトスポット(施設名の入ったボード)を置き、「#◯◯(施設名)」のタグを掲示します。初心者会の終了時に「よければ投稿してください」と一言添えるだけで投稿は増えます。
- 取材対応: プレスリリースを見た記者やメディアが来る可能性があります。撮影OKの範囲と、話せる人(オーナーまたは責任者)を決めておきます。
- 掲載サイトの情報を「オープン済み」に更新: 「オープン予定」のままになっているサイトがあれば修正を依頼します。
30日後|数字を見て2か月目を作る
開業30日後に見る数字は、「初心者会の参加者数」「そのうち2回目に来た人の数」「時間帯別の稼働」の3つです。この3つで、2か月目に何を変えるかが決まります。
数字の傾向 | 2か月目にやること |
|---|---|
初心者会は埋まるが2回目が少ない | 終了前の次回案内とその場予約を徹底。回数券かオープンプレーを「3回目の先」として用意 |
夜は埋まるが平日昼が空く | 平日昼に別の客層(シニア・子育て中の方・在宅勤務者)向けの枠を作る。企業・団体の貸切プランを料金表に載せる |
経験者ばかりで初心者が来ない | 告知の対象を「初めて・経験3回以内」に絞り、初心者会とオープンプレーの枠を分ける |
予約が全体に少ない | 掲載サイトの情報(ひとり参加・手ぶら・初心者会)が載っているか確認。Googleビジネスプロフィールに写真と投稿を追加 |
数字は月1回だけ記録すれば十分です。半年続けると、季節や曜日の傾向が見え、告知の打ち方が決まってきます。
オープン告知でやりがちな失敗
よくある失敗は「開業日まで情報を出さない」「告知先ごとに料金や枠の名前が違う」「経験者向けの打ち出しになっている」の3つです。
- 開業日まで出さない: 「完成してから発表したい」気持ちは分かりますが、工事中の投稿のほうが反応は大きく、開業時の予約につながります。
- 表記がばらばら: Google・掲載サイト・SNS・公式サイトで料金や枠の名前が違うと、利用者は予約をためらいます。90日前に決めた8項目を全部に使います。
- 経験者向けの打ち出し: 「本格コート」「大会開催」を前面に出すと、初めての人は自分向けではないと感じます。開業時の主役は初心者会と「ひとりOK」です。経験者向けの情報(面数・床材・大会)は施設ページに載せれば届きます。
よくある質問
オープン前でもコート検索サイトに載せられますか?
多くのサイトで「◯月◯日オープン予定」として申請できます。申請から公開まで数日〜数週間かかることがあるため、開業の2か月前に申請しておくと開業時に出そろいます。PICKLYでもオープン予定の施設を受け付けています。
プレスリリースは必要ですか?
必須ではありませんが、「県内初」「テニスコート転用」「◯面」など見出しになる1行があれば、地元紙や専門メディアに載る可能性があります。費用をかけない場合は、地元メディアの情報提供窓口と市区町村の広報担当に直接送る方法があります。
プレオープン体験会は無料にすべきですか?
無料でも構いませんが、当日キャンセルが増えやすいため、500〜1,000円程度の低額にするか、「無料・定員制・前日までにキャンセル連絡」と明記するのが安全です。目的はスタッフの練習・写真の確保・初心者会の先行予約の3つです。
開業初月はどのくらい埋まれば順調ですか?
施設の規模や立地で大きく変わるため一概には言えません。開業初月は「初心者会の枠が埋まっているか」「初心者会に来た人が2回目に来ているか」の2点で判断し、コート全体の稼働率は2〜3か月目から見るのが現実的です。
まとめ
ピックルボールコートのオープン告知は、90日前にGoogle・SNS・施設情報の8項目を整え、60日前に掲載サイトと予約ページで「予約できる状態」を作り、30日前にプレオープン体験会・初心者会の先行予約・プレスリリースで開業初週を埋める、という順番です。開業後は来場者の投稿を促し、30日後に3つの数字で2か月目を調整してください。
PICKLYは、初めての人・ひとりで行きたい人がコートを探すためのサイトです。オープン予定の施設も、基本情報・料金・初心者会の予定・「ひとりOK」を無料で掲載できます。
◆PICKLY(ピックリー)|TOPページ
https://pickly-days.jp
◆PICKLY(ピックリー)|施設登録ページ
https://pickly-days.jp/owner